認知症予防における生活習慣

厚生労働省の「国民生活基礎調査」(2022年)によると、「要介護者等」の年齢階級別構成割合は75才~79才が12.9%に対し80才~84才は20.9%と一気に上がります。

介護や支援が必要となった主な原因としては、「認知症」が最も多く16.6%となっています。私自身も認知症になる可能はあり、もはや認知症は他人事ではありません。


代表的な認知症の種類は
①アルツハイマー型認知症(約50%)
脳の神経細胞が壊れて減ってしまうために起こります。徐々に進行し、脳全体が萎縮していくため、体の機能も失われていきます。遺伝因子より環境的因子の影響が大きく発症に関わっていると言われています。

②脳血管性認知症(約20%)
脳梗塞や脳出血などの脳卒中が原因で発症します。脳のダメージを受けていない部分は正常に機能するため、「できること」と「できないこと」の差が極端に大きいのが特徴です。

③レビー小体型認知症(約20%)
脳内に「レビー小体」と呼ばれる異常なタンパク質の塊が蓄積し、神経細胞を破壊・減少させることで発症する神経変性疾患です。幻視と認知機能の変動があり、パーキンソン症状などがみられ、進行が早いのが特徴です。「レビー小体」が蓄積される具体的な原因は完全には解明されていません。

近年、運動習慣がアルツハイマー型認知症予防になることが明らかになってきました。 

運動といえば手軽にできるウォーキングですが、単に歩くだけでなく、早歩きと普通の歩きを繰り返すインターバル速歩や、しりとりや計算など、頭を使いながら歩く(二つのことを同時に行う)と、より脳の血流が促進され、記憶や空間認識を司る脳の海馬が活性化し、認知症予防になるそうです。


また、振り付けを覚えながら有酸素運動をするダンスも認知症予防に大変良い効果があります。

ダンスをほとんどしない人に比べ、ダンスをよくする人の認知症発症リスクは1:0.24という報告もありました。


食習慣では魚をほとんど食べない人は、1日1回以上魚を食べている人に比べて、アルツハイマー型認知症の発症リスクが5倍高いという報告があります。

これは魚に含まれるオメガ3脂肪酸に属するDHA(ドコサヘキサエン酸)が発症リスクを減らすと考えられています。

DHAはヒトの脳組織に豊富に存在する脂質であり、思考力・記憶力を維持する効果があると言われています。

ちなみに同じ魚油の成分であるEPA(エイコサペンタエン酸)は善玉(HDL)コレステロールを増やし、悪玉(LDL)コレステロールや中性脂肪を減らす働きがあるほか、血栓の生成を抑える作用があります。魚を食べるとDHAとEPAを同時に摂ることができます。

肉類にもDHA・EPAが含まれる食品はあるものの、魚に比べると著しく少なくなります。
例:卵黄Mサイズ DHA:約36mg  EPA:ごくわずか(0.5mg未満)


なかなか魚そのものを食べる機会が少ない方は缶詰を利用する手もあります。


それでも食事で補いきれない時は、質の良いサプリメントを食事の補助として利用するのも有効だと思います。

私も運動習慣と食生活を意識して、体も頭も元気で健康なおばあちゃんを目指していきます。

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